版画・シルクスクリーン

町田市立国際版画美術館「ミロとタピエス」展 戦後スペインの版画と抵抗

町田市立国際版画美術館で、ミニ企画展「ミロとタピエス―戦後スペインの渦 1945-1980」が開かれています。会期は2026年9月4日から11月23日まで、観覧料は無料で、会場は常設展示室です。

展覧会は、フランコ独裁体制下の戦後スペインで、表現の自由が制限されるなかでも精神の自由を求め続けた芸術家たちを紹介する内容です。ジョアン・ミロとアントニ・タピエスを軸に、アントニ・クラベ、エドゥアルド・チリーダ、ラファエル・カノガールの作品も並び、出品はおよそ25点とのことです。

版画好きとして気になったのは、ページで技法が明記されている作品です。ミロの《囚われの女》(1969年)はエッチング、アクアチント、カーボランダムによるもので、館の寄託作品。もう一点、版画雑誌『デリエール・ル・ミロワール』第57-58-59号に収められた《ノクターン》(1953年)はリトグラフで、こちらは館蔵品です。同じ作家でも、技法が変わると線や面の表情がこれほど違うのかと、想像が膨らみます。

ミロは戦前から反フランコの立場を明確にし、祖国に留まって活動する「国内亡命者」として、故郷カタルーニャの風土から星や鳥を記号化した詩的な世界を築きました。タピエスは、壁や土を思わせる重厚な質感に荒々しい文字や記号を重ねた作品で、生と死や抵抗の精神を表現しています。

開館は午前10時から、土日祝は午後5時30分まで(平日は午後5時まで)で、月曜休館ですが、10月12日は開館し、翌13日が休館になるそうです。出品リストはPDFで公開されているので、行く前に確認しておきたいです。

出典:町田市立国際版画美術館

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