モジュラーシンセ

Hermetic Modular Capicola:12HPのリアルタイム・タイムストレッチ

タイムストレッチは普通、プラグインやサンプラーの中で行われることが多い。そのため、ステレオ音声をライブで処理するユーロラックモジュールが目に留まった。Hermetic ModularのCapicolaは12HPのモジュールで、制作者が「Extrema Sampling」と呼ぶ手法を中心に作られている。通常のサンプルを扱う代わりに、48kHzの音声を、波形の局所的な山と谷を示す不均一なキーフレームの流れに変換する。

このキーフレーム表現を使って、ストレッチ、ピッチシフト、スライス、非線形ディストーションを行う。ピッチと時間は独立して操作でき、Stretchツマミで音をその場で止めたり、長さを変えずに最大12セミトーン上下させたりできる。グレインサイズと、キーフレームの密度を決める品質ツマミで、クリーンさと荒々しさのバランスを選べる。

紙の上で魅力的だと感じるのは、パッチングの自由度の高さだ。エンベロープ・フォロワーが2つ、過渡音を検出すると発火するトリガー出力が2つ、外部の±5V CVとアッテネーターがあり、さらにサチュレーションとフィルタリングを備えたフィードバックループもある。自身のフォロワーを変調にフィードバックすれば、自己変調するパッチが作れる。全てのノブにパラメーターロックがあり、プリセットスロットも16個ある。この小さなモジュールには嬉しい仕様だ。

Capicolaは現在389.99ドルで販売されており、オープンソースプロジェクトとしても公開されているので、仕組みに興味のある制作者は中身を読める。私自身はまだ実際に聴いていないが、スキッフに乗る12HPのタイムストレッチャーで、過渡音スライスまで備えているのは、リズミカルなパッチにもアンビエントなパッチにも楽しい道具になりそうだ。

出典:Synthtopia

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